メールマガジン掲載事例(2015年4月号)

●相談内容

 「父が脳出血を起こして入院し、認知機能が低下。お金の管理が出来なくなった。同居を勧めるが、自宅を離れたくないという意思は固い。この場合、どのように親を支えていけばいいかを教えて欲しい」と来所されました。急な出来事であり、息子二人が、東京と九州に離れて暮らしている為、何ができるのかを良く検討しないといけないケースです。



●回答

 お母様は虚弱ではありますが、家事はなんとかこなせているとのこと。ご夫婦二人での自宅生活を望まれているのであれば、困っている事は何かを話し合い、介護サービスの利用を考えましょう。最近は、お住まいの市町村のホームページで、介護保険サービスガイドブックのようなパンフレットを閲覧できるようになっているところもありますので、どんなサービスを受ける事ができるかを確認することも可能ですし、地域包括支援センターで教えてもらう事も可能です。
 金銭管理については、まず、財産がどこにいくらあるかをご両親と一緒に調べ、お父様が管理する通帳を1冊のみにして、他の通帳は、子供さんが管理しましょう。ご自身で預金の引き出しも出来ない状況であれば、毎月1回、生活費を直接手渡しした方がいいかもしれません。息子さんに負担がかかるようであれば、社会福祉協議会が行っている「地域福祉権利擁護事業」を利用することも可能です。



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