メールマガジン掲載事例(2014年12月号)

●相談内容

 70代の男性からの相談です。
 奥様は、認知症で目の病気もあり常時介護が必要な状態。相談は現役で働いていた為、一人で家に置いておくこともできず、特別養護老人ホームに預かってもらっています。そこではとても良いケアを受けているようで、会いにいくとニコニコとしています。しかし、この春から退職して家にいるようになったので、妻と一緒に暮らすことのできる施設へ入りたいと思っています。私たちには子どもが無いので、頼れる人が無い。どんな施設が考えられるでしょうか。費用は、入居一時負担金が無く、年金で収まるところを希望します。



●回答

 相談者は自立、奥様は要介護3、最近出来た有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、一人入居部屋しかないところが多く、夫婦二人での入居は想定されていません。仮に夫婦二人部屋が見つかったとしても、サービス付き高齢者向け住宅であれば、特別養護老人ホームにいる時ほどの充分な介護を受ける事ができないので、ご主への負担がとても大きくなり、これから、年齢を重ねていくとその負担も益々大変になり、その時点でまた施設を替わるということになりかねません。                     
 こちらからの提案として、奥様は現在のまま。ご主人は独居暮らしへの不安があるようなので、奥様の施設の近くにあり、見守りのあるサービス付き高齢者向け住宅か有料老人ホームに入居され、毎日、奥様に会いに行って差し上げたらどうか、と伝えました。
 奥様の様子を伺うと、とても穏やかだとのことなので、このまま特別養護老人ホームにお世話になる方が、良いように思います。



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