メールマガジン掲載事例(2014年8月号)

●相談内容

 相談者は次女。88歳の母の事で相談。
 母は長男夫婦と同居していたが、家の中で転倒して大腿骨を骨折し入院。退院後は自宅に戻って長男夫婦に介護をしてもらえると思っていたのに施設に入ってしまった。母に会いに施設に行ってみると、暗い部屋にぽつんと座っていて「家に帰りたい」と言っていた。これは介護放棄ではないか。



●回答

 良くお話しをお聴きすると、施設に会いに行ったのは、施設に入所した直後の1回だけでした。「お母さんの介護を長男夫婦にばかり任せず、あなたが引き取って介護をされたらどうですか」との質問には「家も狭いし、体力的にも無理」との事。「お母さんが施設に入所されたのにはきっと理由があると思いますので、長男夫婦とはよく話し合いをされる事。また、施設へ入所されたばかりの頃は皆さん『帰りたい』と言われますが、施設に慣れてくると落ち着かれてくると思いますよ」とお伝えしました。
 後日お電話があって、「再度、母に会いに施設へ行ってみると、とても楽しく過ごしている様子を見る事ができました。母自身も『良くしてもらっている』と言ってました。安心しました」と報告を頂きました。
 「施設へ入所=介護放棄」ではありません。介護のプロにお任せした方がいい場合がありますので、介護疲れで倒れる前に上手に介護サービスを利用されることをお勧めします。



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