メールマガジン掲載事例(2013年9月号)

●相談内容

 60歳の男性からの相談。
 妻の家系は認知症になった人が多く、妻の母 も、今、認知症である。一般的に考えて、男性よりも女性のほうが 平均寿命が長い訳で、自分が先に死んでしまって、妻が独居になり しかも認知症を発症したとすると、妻は一人で生きていけるのだろ うか。妻が困らないように、準備しておけることはあるのだろうか 。子供は2人いるが、関東に住んでいるため、介護を頼める状況で はない。



●回答

 奥様は、今のところ認知症らしい症状は無いとのことです。ご主人は「妻が孤独死をして、数週間も誰にも発見されない」という状況にだけはなりたくないと考えておられるようです。 
 認知症があるから独り暮らしを続けられないということは無く、介護サービスを上手に活用して自宅で生活を続けておられる方はたくさんおられます。とにかく、何か困る事があったら「地域包括支援センター」か担当のケアマネ―ジャーに相談をして、介護サービ スや公的なサービスを出来る限り利用するようにしてください。そうすれば、介護事業所の方たちが頻繁に家を訪れる事になりますの で、孤独死をして、数週間も発見されないという状況を防ぐ事ができます。
 ただ、認知症の症状が進み、徘徊やご近所に迷惑のかかる行動が現れ出すと、独り暮らしを続ける事が難しくなるかもしれません 。その時には、認知症対応型グループホームや介護老人福祉施設等の施設へ入居される方が安心かもしれません。お元気な間に、どこにどのような施設があり、費用がどの程度必要なのかを調べておかれるのがいいと思います。



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